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「膵神経内分泌腫瘍(PNET)」の入院・手術まで その3

膵神経内分泌腫瘍

すべての検査結果からの「治療方法」

 本日は、すべての検査結果を判断し内科の先生から外科の先生へトスアップされた内容による外科的治療(手術)についての説明を受けにやってきました。
 今まで、訪れたこのない外科の建物、予約時間の30分前に到着。今日は検査もないのでサクサクと終わるものと思ってました。
 さて、診察室に呼ばれました。外科の先生から病状と治療方針についての説明。病状は「膵神経内分泌腫瘍 グレード1(PNET g1)」で「肝転移なし」「直腸等の他部位に無し」また、自覚症状は無く「非機能性」であろうとの事です。大きさは1.2センチで位置は膵臓のほぼ中央で手術により膵臓の一部を切除する「腹腔鏡下膵体尾部切除術(脾同時切除)」で実施予定となりました。
 入院期間は7~10日前後、手術時間は4~5時間が予定されるとの事。しかしながら、入院期間は「合併症」の有無で大きく変わり、中でも「膵液漏」は術後30%で発生する可能性があり、ここを起点に「出血」「感染」などにつながり入院期間が2か月にもなることもあるそうだ。また、それ以外にも予期せぬ事態もあり得るとの事でした。
 今後のことではあるが、膵臓を7割ほど切除するので将来的には「糖尿病」の症状も出てくると考えられます。今から食生活や運動などにより将来のリスクを減少させる行動も考えていかなくてはならないとのお話もありました。また、同時に切除される「脾臓」の働きがなくなるため、肺炎球菌など細菌感染に対する抵抗力が落ち免疫が低下するので、肺炎球菌ワクチンやインフルエンザワクチンの接種を行い予防していくことも必要のようです。

いろいろな膵臓手術パターン

 事前に「PNET」の外科的治療で検索していましたが、手術にはパターンがあるようで治療を実施する病院の設備や人材等、また腫瘍の状況により選択できる内容が違うようです。

 ・「膵頭十二指腸同時切除術」or「膵体尾部切除術」や「膵中央切除術」
 ・「開腹」or「腹腔鏡」や「ロボット支援下」
 
※手術方法の保険適用の可否・手術には厳しい施設基準があり術式により可能な施設は全国でも限られている場合もあるので、自身の望む治療が可能なのか医療機関に確認する必要があります。状況によりセカンドオピニオンの利用も考えていきましょう。

口腔外科へ

 外科の先生からのお話の後、帰れるものかと思っていましたが、そのまま「口腔外科」での診察がありました。口腔内の環境を整えるためと、強く噛む事が出来るか、また術中に歯が欠損や誤嚥の心配がないかを確認してもらいます。歯科はずっと昔に「親知らず」を抜いた以来、通院した記憶はありませんでした。そのくらいホッタラカシで当日も十分な歯磨きではなく、いつも程度の緩い歯磨きしかしていませんでした(恥ずかしい・・・)

入院前の説明事項

 さらに口腔外科の後に、病院の各種ご担当の方から「入院&手術」について説明をいただきました。食事・お薬・看護・リハビリ・手術など不安がなくなるまで丁寧に説明していただき大変助かりました。あとは、入院当日までに準備を整えればOKな状況です。
 また、職場に戻り引継ぎや不在時の対応について社員間で話し合いを行いしっかり準備を整えます。

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